消火活動上必要な施設の概要と種類について
消防設備を分類しますと、消火設備、警報設備、避難設備、消火活動上必要な施設になります。消火設備、警報設備、及び避難設備は119番通報し、消防隊が到着するまでの間に、建物の自衛消防隊の方が、被害を防ぐために使用するのが目的の設備です。「消火活動上必要な施設」は、119番通報を受信した消防隊が到着し、消防隊の活動を支援するための設備になります。法令用語として消防法施行令7条で「設備」ではなく「施設」と記されておりますが、施設というと大規模なイメージがありますが、設備と置き換えても違和感はありません。何故「施設」と記されているのかは明確ではありませんが、設備とほぼ同義語と考えていただいて結構です。
「消火活動上必要な施設」にどのようなものがあるかについて説明します。順次名称のみ列挙いたします。排煙設備、連結散水設備、連結送水管、非常コンセント設備、そして無線通信補助設備の6種類になります。何故、このような設備が必要になるかと申しますと、消防隊は火災の発生した建物で消火活動を行う場合には重装備で活動します。消防隊が消火の際に身につける装備品としましては、無線機、防火ヘルメット、防火衣、空気呼吸器、ロープ等になります。
これだけで、約20Kg強の重さだそうです。そのほかに消火活動に必要な資機材を運びます。暗い中でも活動できるように小型発動機による投光器、破壊するためのエンジンカッターなどです。空気呼吸器というのは、消防隊が背中に空気の入ったボンベと、空気を吸うためのマスクです。
ダイビングのボンベのようなものですね。よく間違うのは、ボンベの中に酸素が入っていると思われている方もいるようですが、正確には空気の充填されたボンベです。酸素ボンベを背負って、万一噴出したら危険ですよね。このように重装備で、消火活動に当たるわけですから、いくら訓練された消防隊員といえども、おのずと体力的には限界がありますから、消火活動を支援するための設備が建物に設置されているわけですね。
消火活動上必要な施設と同様な目的のために、非常用エレベーターがあります。超高層ビルなどでは、とても重装備で階段を登るのは大変ですね。この非常用エレベーターは消防隊の活動を支援するという点において目的は一緒ですが、根拠法令が建築基準法になります。
最近は、高層や超高層のタワーマンションやテナントビルが都心の再開発地域で増えました。このような建物には、当然のことながら、消火活動上必要な施設が設置されています。